Sou Inoue インタビュー Ⅰ

【written by AO】

2024年2月10日のうつら10周年コンサートにおいて横笛を担当。うつらメンバーとして活動する一方、ドゥルパド奏者としてネパールに音楽学校を設立し、欧州やインドと、各国で活躍している井上想(Sou Inoue)をご紹介します。
うつらリーダー Kentaroとの対談を2部構成でお届け。
今回のテーマは、2024年2月に終えたうつらコンサートについてです。どうぞお楽しみください!

Sou Inoue ドゥルパドに関するご案内

— うつらリーダーKentaroとの対談より 都内某所にて —

Sou
今回の単独コンサートは、本当に素晴らしかった。うつらにとって最高のスタートだったよね!ようやく念願かなったコンサートだったけど、それはゴールではなく、うつらのスタートだったと思う。
メンバー個々が素晴らしいキャラクターだから、ひとりひとりを見ていても楽しい、そして全体を見ていても楽しい。そこを皆さんに観てもらえて、とても良かったと思う。

Kentaro
うつらは自分達で最高の演奏だと思って作曲・表現しているけど、コンサートを観た皆さんにとって、どの辺がよかったのかなって、とても気になっていた。

Sou
「走馬灯」っていう変な曲さ、すごく変な曲なの。でも、それが忘れられないの。コンサート終えた後も、心に残ってる。そんなうつらの色々な曲を観てもらえたのも、よかったなぁ。
それから、少し太鼓から離れていたHanae, Ayameがコンサート前に復活合流してくれてよかったよね。とても良かった。

Kentaro
Hanae, Ayameが加わることでうつらのプラスになる、とわかっていても、舞台内外でこんなに素晴らしい影響を我々にもたらしてくれたのは、まさに他ならないあの二人だったから。本当に感謝。急遽コンサートメンバーに入ってもらって、本当によかったって思う。

(「龍泉」より)

(Hanae)

(Ayame)


Kentaro
それから、「夢子町」の笛について話すと、Masahikoが音作りしてくれたんだけど、Souの笛によって本当に良い曲に仕上がったと思う。

Sou
あの曲はね、Masahikoから沖縄の指笛のような雰囲気の音を出したい、って僕にリクエストがあったんだ。面白いよね。そしてとっても素晴らしい曲になったよね。
あと、「夢小町」は、奏者の笑顔がよかった。Mikiのいい顔が見られたしね、たまんないね。

(Masahiko)

(Miki)

(Miwa)

(Mai)

Sou
「夢小町」を作った当初はMaiとRyokoの姉妹が二人で振り演奏を担当していたんだってね。Ryokoの振りしている夢小町バージョンも観てみたいなぁ。Atsukoボーカルにもビックリしたよ。人の声だとは思わなかった。これは何の音だろう、って思ってた。

Kentaro
当日はボーカルに集中するためにフードをかぶるって言うから、Atsukoのために対称配置のRyokoもかぶろう、となったのに、いざ演奏となったらAtsukoはうっかりフードをかぶり忘れ。付き合わされたRyokoが裏切りにあって一人でかぶっていたんだよ。笑

Sou
面白いなぁ!舞台では本当に色々なことが起こる。

(Atsuko)

Kentaro
コンサートでは、Souの笛の音が、稽古のときと明らかに違ったよね。こいつギア変えてきた!ということをすごく感じた。リハーサルの時も感じたけど、本番はさらに上げてきている、と壇上で思った。
あぁ笛にはこんなにまだまだ上の世界があるのか、とこちらのイメージを思いきり変えてきたから、Souに対して本当に凄い、と奮えた。
我々だって、本番は稽古とは違う力が出るってことがあるけど、Souはどうなんだろう。これだったらここまでやって大丈夫だと瞬発的に出しているのか、本番に合わせてギアを上げる計算でやっているのか。知りたい。

Sou
本番で出ちゃう感じだけど、失敗は許されないからね。ある程度やってみたい演奏っていうのはあったから、それを本番でやっちゃった感じ。えいやって。笑。

Kentaro
練習では見せない力を本番で発揮するメンバーはいっぱいいる。さんざん指導時に伝えても、稽古では出さず本番に出してきて、なんでだよ…と困ったりするよ。笑
でも、Souの場合は意味合いが少し違う。ギアチェンジ。今まではまさか本気でなかったのかと思わせるほどに、こんな極上の音があるのか、と圧倒的な力を突き付けられたようだった。

Sou
嬉しいなぁ。笑
それからね、僕は今回沢山の色々な曲に触れながら、この曲でも笛を入れてみたら面白いかな、とか、色々思いながら練習をずっとみてきたよ。「彼方」とかね。どうかな、笛を入れても面白そうじゃないかな。

Kentaro
そうだね。Souにはもっと沢山の曲にからませて出てほしいくらいだったな。

(Koki 「彼方」)

Sou
僕がうつらのメンバーに出会ったのは、確か2002年の夏ごろだったな。うつらは集団としての統制が演奏で取れているのはもちろん、前にも言ったように、メンバーひとり一人の個性が音楽的にも本当に素晴らしい。それに、皆んな子ども時代から訓練を積んでいるから、とんでもない実力を持っている。
僕は柏の人たちだけでなく、世界の人たちに、うつらの凄みを生で感じてほしいと思っているよ。

— 対談後 —
後日、あらためてうつらへの想いを一問一答形式で聞いてみました。

— 笛を始めたきっかけと、年齢

小さいころから音が出るものにはなんでも興味を待つようなところがあって、6歳の時に神社の伝統芸能団に入りました。最初は太鼓を稽古させられていたのですが、自分の興味は横笛一本に絞られていきました。

— うつらで演奏する魅力は?

自分はピアノでも横笛でも声楽でも、伝統音楽をずっとやってきたので、和太鼓のような伝統に根ざしつつも時代の中で変化をしてゆくジャンルで演奏できることは、とても魅力的です。
あとは、単純にうつらのメンバーひとり一人がとても好きです。

次のブログでは、活動拠点としているネパールでの生活、ドゥルパドの話なども交えながらの対談をご紹介いたします。

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